理事長所信

2019年度 一般社団法人 富士青年会議所
理事長 岩間 優

岩間 優写真

【はじめに】

  我々は今、何を思い、なぜここにいるのだろう。
目まぐるしく変化、進化を遂げる日々に迫られ、漠然とした日々を送っていないだろうか。
人として、経営者として、親として、JAYCEEとして、誇れるような人生を歩んでいるであろうか。始まりがあれば、終わりもある。我々人間も、この世に生を授かった始まりがあれば、死を迎える終わりがある。そして、始まりと終わりの間には、現在がある。やがて訪れる終わりという時から、我々に今、何ができるのか、試されているのではないだろうか。
「過去から学び 今を生きる 未来のために」 この言葉を胸に、我々は、明るい豊かな未来に向かって常に挑戦し続けなければならない。挑戦することを諦めた時、辞めた時に、このまち、国、青年会議所の成長は止まる。 我々青年会議所メンバーは、次世代を担う青年である。志高く、情熱を持ち、常に前を向いて歩んでゆく、 チャレンジャーであれ。

【人財育成拡大委員会】

 青年会議所は組織として活動、運動を起こしている団体である。組織である以上、定款があり、様々なルールがある。決まりを守り、正しく運営していかなければならない。
 組織はよく、ピラミッドに例えられる。ピラミッドは上から作ることはできない、必ず下から作られていく。土台が大きく、強固なものであれば、立派なピラミッドが創られるであろう。青年会議所に置き換え ば、強い信念を持ち、「明るい豊かな社会」に挑戦している青年経済人が多く集まれば、だれからも魅力あ る、立派な組織だと理解を得られると私は考える。自然と共感を得て、賛同者が増え、会員拡大にも繋がるであろう。
 また、青年会議所活動は自己啓発の場でもある。メンバーであるならば、チャレンジャーとして、様々な壁に立ち向かい、自分の可能性に挑戦してほしい。
 そんな場の提供も考えつつ、拡大、育成に重きを置いていこう。

【まちづくり委員会】

 富士青年会議所の拠点となる富士市は、富士山と駿河湾の間に位置するまちである。まだ記憶に新しい、世界遺産に登録された日本一の山が、我々の住まう富士市には存在している。富士山を源とする伏流水を利用し、周辺企業の製造で役立っている他、ミネラルウォーターとしても全国的に使用されている。また、富士山の雪解け水が日本一の水深を誇る駿河湾に流れ込み、しらすや桜えびなど海の幸において大変良い環境を保っており、全国的に見ても漁獲量、生産額ともにトップクラスの記録を残している。まさに大地の恵みを多く受けているまちである。そんな自然豊かなまちであるが、やはり人口の減少、少子高齢化は進んでいる。
 さらに近年、大手企業の事業縮小や移転、市内に唯一一校存在した大学の移転に伴う閉校など、若い世代の減少は逃れられない状況ではないだろうか。加えて、そんな現状を即座に打破できる手段は存在しないであろう。しかしながら、少数精鋭という言葉もある。市民一人ひとりが、しっかりとこのまちのことを想い、考え、実行し、継続していけば、人口減少を覆すことのできる力となってゆくはずだ。そして、このまちがより元気になり、より魅力あふれるまちとなれば、自然と人は集まってくるだろう。現状を踏まえ我々が先頭に立ち、市民、行政、まち全体をより良い方向に導いていけるよう、リーダーシップを持って行動していくべきである。老若男女問わず、富士青年会議所の存在、活動に、興味、関心を持っていただき、共にまちづくりを行っていこう。

【青少年育成委員会】

  デジタル社会と言われる現代。インターネットやAI、電子機器、様々な開発、発達により、大変便利な世の中である。今や何をするにも必要不可欠な存在でもある。しかしながら、便利さゆえに、人間関係の希薄化が進み、青少年犯罪の引き金となることもある。また、日本人人口は減少をたどる一方であり、子どもの人数も減少している事実がある。この人口減少に歯止めをかけることはそう簡単ではない。そんな暗い事実につい目が行きがちであるが、視点を変え、広い視野で見れば、昨今、様々な分野で全国的に活躍をしている子どもも沢山いる。また、世界を股にかけて活躍している日本の子どももいる。明るい事実も確かにある。
 便利な世の中であるから挑戦できること、人数が少ないから挑戦できること、視点を変えればチャンスなのではないだろうか。子ども達にも、今後も発達し続けるであろう、デジタルな物事と、一人ひとりが、強く、逞しく、生きる喜びを持てるよう、アナログな物事の調和を図り、無限の可能性に向かい、互いに助け合って挑戦していくことが大切だと考える。
 そして、我々大人はそんな可能性を秘めている子ども達を取り巻く環境にしっかり目を向けていくべきだ。成長を妨げる行動は無論、しっかりと子どもと向き合い、成長のサポートをしていかなければならない。子どもは子どもらしく、元気に、アクティブでポジティブであって欲しいと切に願う。

【会員交流国際委員会】

 近年の世界情勢をどうとらえているだろうか。北朝鮮のミサイル問題、アメリカ主導の様々な取り組み、世界中を脅かすテロリスト問題。世界各国で様々な問題が起きている現状がある。また国対国の話となると緊迫した状況になるのはどうなのだろうか。世界平和に向けいい方向に進んでいるとは言い切れないはずだ。
そんな中、我々富士青年会議所と江西青年会議所においては、国境を越え、姉妹締結を結び、友好関係を32年もの間、続けてきている。これは、同じ志を持つ者同士であり、民間外交であるからこそ育めていることなのかもしれない。そうであるならば、我々が率先して交流を深め、国境を越えた人と人との繋がりをさらに強固なものにしていけば、平和で豊かな世界を築き上げる懸け橋となる可能性は大いにある。その可能性を信じ、挑戦していこう。
 そして、富士青年会議所メンバーにおいても、全員が同じ志を持ち、共に明るい豊かな社会の実現に向け歩んでいけるよう、交流を図り、絆を育てることも必要不可欠である。
また、富士青年会議所は、創立62年を迎えるにあたり、多くの先輩方の想いが馳せられている団体である。
 温故知新。先輩方に感謝をしつつ、新たな時代を見据え、常に前を向いて共に歩んでいこう。

【渉外委員会】

  青年会議所は国際組織である。富士市、静岡ブロック、東海地区に留まらず、他LOMとの連携やコミュニケーションは勿論、様々な活動、運動に協力していくべきである。若きわれらが、積極的に行動し、様々な場所で沢山の人と触れ合うことで、青年経済人として成長していくことができる。まさに、肌で感じることが大切なのだ。
青年会議所には出向制度が設けられている。他LOMのメンバーと同じ目的に向かい、共に考え、共に挑戦し、共に行動することで得られる体験、経験が確かにある。全国、世界の仲間と、広い世界を見てきてもらいたい。そして、そんなメンバーが、精一杯取り組んでいける環境をLOM内で創り、サポートしていこう。
 また、日本は自然災害大国である。いつどこで起こるかわからない。我々の地域においても、東海地震や津波などの不安を抱えている。備えあれば憂いなしというが、我々青年会議所メンバー間の、コミュニケーションや連携を強化し、いざという時に即、対応、協力のできる体制を整えていこう。

【結びに】

 昨今、日本のビジネスシーンにおいても、外国人主導型のビジネスが増加している現状がある。
インターネットの発達などにより、世界中の人と簡単にコンタクトを取れる、グローバルな社会になっているからであろう。我々が日常生活で使用する物も、多くが外国産である。しかしながら、現在、日本のパスポートは、世界一のパスポートと言われている。ビザなしで渡航できる国の数が世界一なのだ。これはどういう意味か。
Made in JAPAN 私は、物、人に限らず世界に向け強くありたいと思う。 我々、富士青年会議所も、日本人の誇りである精神、和の心を忘れず、積極的に行動し、発信していこう。
その先には、必ず、明るい豊かな社会の実現があるはずだ。
 また、本年をもって、平成という年号が幕を閉じ、新たな年号の始まりを迎える。
これを節目ととらえ、元年という年に何か一つでも新しい事、新たな発想を展開して、より良い時代を築いていき、新たな歴史の1ページに恥じぬよう、率先して挑戦していこう。

時間は有限。どう使うかは、自分次第である。
志高き青年ならば、挑戦あるのみであろう。